ご挨拶

令和3年9月26日より、前院長吉崎秀夫の後任として、札幌在宅クリニックそよ風の院長に就任しました飯田智哉と申します。10年以上に渡り第一線を走ってきた吉崎前院長からの引き継ぎということに加え、コロナ禍という未曾有の大災害に直面している今、院長就任という重責を託されたことに身が引き締まる思いです。この場をお借りして、皆様にご挨拶申し上げます。

深刻な少子高齢化が進む本邦において、在宅医療体制の構築は国を挙げて推し進められてきました。1990年代には約5人で1人の高齢者を支えていたのに比して、2060年には1.2人で1人の高齢者を支える時代が来ると想定されている中で、住まいや看取りの場と言った観点からも、在宅医療が担うべき役割が今後一層拡大していくことは明らかです。また、新型コロナウイルスの蔓延という感染症が引き起こす問題を社会が経験した今、病院での面会制限などの点から、以前より多くの方々が在宅医療に目を向けるようになったことを日常診療の中で強く実感しています。

札幌在宅クリニックそよ風は、在宅専門診療所として2010年に開院しました。医療の側面からご自宅での生活を支えていくことを通じて、安心して心豊かに暮らせるような街づくりを目指して、併設の訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所をはじめ、様々な方々との連携のもと、今日まで地域の皆様に心を込めた在宅医療を提供して参りました。日々の出会いと、これまでにいただいた多数のご支援・ご指導に、心より感謝申し上げます。

これからも、在宅医療を必要とする方々に、我々の目指す医療を届けたい。
病気を有する方々の人生を中心に据えて、在宅医療を支える多職種の方々、病院医療を担う多くの方々との連携をより一層深め、さらに質の高い在宅医療を志して参ります。今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

札幌在宅クリニックそよ風
院長　飯田 智哉